ヤマトピア / 「囿圜 yu-en」設定要約→(SAMPLE MOVIE)


政府は、民間企業と提携し国家予算のもと、一大日本文化テーマパーク「ヤマトピア」の建造を計画。それは、日本全国の優れた文化財(有形、無形、民俗資料、記念物、埋蔵文化財など)を一ケ所に集め、保存、展示、公開するという計画であった。そうすることで、日本国内外からの観光が一ケ所に集中、効率化され、文化立国としても世界に発信できると考えたのだ。さらに「古きよき日本」に目を向けようとする世論の高まりもあり、日本文化テーマパーク計画は実現に拍車をかけることとなった。テーマパーク内に全国の歴史的建造物を移築し、平安、鎌倉、安土桃山、江戸等時代ごとの町並みを再現、そこでは、昔の生活を希望し移住した人々が当時の生活を送っていて、訪れた人々は過去の生活に直に触れることができた。また日本をテーマにしたアミューズメント施設も充実しており、遊びも勉強も同時に体験することができた。

 建造にあたり企業Nが事実上の運営を担い、総工費数十兆円の国家プロジェクトは誕生した。しかし、テーマパーク開設後、集客は思うようには伸びず経営は悪化、スポンサー企業の撤退、地方の観光収入減少による地方交付金の増大、等々、日本文化テーマパークは国の負担となり、閉鎖を余儀無くされた。だが、開設の際に移住し人々は、閉鎖後もその地に残り、そこでの生活を続けていくことを選んだ。その後も国からの形式上の管理は続いたが、十数年経ったある日、突如地震が起こり地盤の隆起した日本文化テーマパークは陸の孤島となった。

そうして、200年の月日が流れ、その場所は人々から忘れられた存在となり、この地に外界の日本文化とは全く違った文化が形成されていった。